11月11日号

岩根友美(いわね・ともみ)
伊香高校、京都女子短大を経て、平成16年4月、栄養士として民間病院に就職。趣味は「気が向いたときのケーキ作り」。木之本町在住。
「バチ、力強く気分スカッ」 −和太鼓集団「鼓彩神」 岩根友美さん(23)

バチを軽快に打ち鳴らし、メンバーと練習に励む岩根さん
 夜のとばりも下りた湖北。午後八時過ぎ、仕事を終えたメンバーが三々五々、町の集会所に集まってくる。畳敷きの広い一室でそれぞれバチをたたく人、リズム練習する人、大太鼓の音色を確かめる人…。岩根さんもそんなメンバーの一人。毎週2回の練習日には仕事後、勤務先の米原市から駆けつける。

 桶胴(おけどう)太鼓を肩から提げ、両手に持ったバチを軽快に打ち鳴らす。「肩は凝りますが、思ったよりは重くない。今はこれに力を入れています」。「小学校のころに剣道をやっていた」という腕っぷしは、手首のスナップを生かしたバチにリズム感を呼び、打ち鳴らす音に迫力がある。

 入団したのは、この和太鼓集団の会長さんからの誘い。

 「会長さんは家が床屋さんで髪の毛を切ってもらっているときに、やってみないかと言われて。中学2年生でした」

 和太鼓集団「鼓彩神(こさいじん)」は平成6年春、5人の男性によって結成された。現在、メンバーは岩根さんら女性7、8人を含む30人。結成以来、北国街道宿場町の木之本にどっかりと根を下ろし、今では「鼓彩神」は湖北の和太鼓集団として、昨年の愛知万博「愛・地球博」や地元の催しなど、数々の公演をこなしその名をとどろかせる。

 そんな集団の魅力について岩根さんは「普段できない経験が味わえる。それに公演となれば人との出会いがあるし、観客から拍手があれば、気分もスカッとして、みんなとリズムを合わせて演奏できた喜びを共有できる。太鼓から教わることは多いです」と。

 最近は聴かせる演奏に加えて、「見せる」それも「かっこよく」、それができないかと考えている。そのためには構成、演出、照明など、まだまだ磨きをかけたいところは、いっぱいあると夢を膨らませる。「木之本町のブレイクダンサー『湖北一志山群』との出会いとコラボレーションが大きな刺激になった」と岩根さん。

 女性の和太鼓奏者としてその技術には定評がある。それに新たな夢への挑戦。若々しい岩根さんと「鼓彩神」の活動ぶりに、湖北の期待と注目が集まる。

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