10月21日号

吉田浩二(よしだ・こうじ)
1988年生まれ、幼稚園から小学校6年生までは水泳をし、中学時代は砲丸投げの選手だった。県立八幡高校3年。彦根市在住。
「円描くハンマー 五輪へ届け」 −ハンマー投げ 吉田浩二さん(18)

記録を伸ばすため、日々練習に励む吉田さん
 「記録はまだまだ満足していません」。今夏の全国高校総体ハンマー投げで、64メートル54の高校新記録で優勝した吉田さんは言う。

 身長169センチ。この種目では小柄で「周りはすべて僕より大きな選手」というが、背筋力300キロと聞けばその強靱な体力がわかる。

 ハンマー投げとの出合いは、八幡高校に入学、陸上競技部に入ってから。「オリンピックなどのテレビで室伏広治選手らの競技を見るうち、やってみたいと思った」という。

 今季に急成長したホープで、高校記録を連発した上、自己の記録を35センチ更新する全国高校総体の快挙につながった。

 練習は放課後の2、3時間。といっても他の運動部と競合する学校の運動場では、ハンマーは回しても実際に投げるのはなかなか難しい。「棒高跳びの棒など長い物を回し、ひたすら投げる感覚や動きを磨く」という。

 立命館大の草津キャンパスで練習したり、試合が近づくと、電車内や風呂の中で室伏選手らの投げる姿を思い浮かべて、イメージトレーニングにも励む。

 同高陸上競技部顧問の藤居久智教諭は「ハンマー投げは力だけと思われがちだが、投てき4種の中でも最も高い技術力が必要」と指摘する。左足を軸にバランスを崩さず、大きな円を描く。体幹がしっかりしているのが吉田さんの長所で、ファウルをほとんどしない、抜群の安定力を誇っている。

 今年7月、マカオでのアジアジュニア陸上にも出場(5位)、国際舞台も経験した。

 高校在学中の目標は「日本ジュニア記録を更新すること」といい、大学に進学してさらに技術を向上させ、目指すは「オリンピック出場」。

 「今後ユニバーシアードなどの経験を積み、その延長線上にオリンピックがある」と、藤居教諭もエールを送る。

 先日の兵庫国体開会式では滋賀選手団の先頭に立って旗手を務め、少年男子Aで期待通り優勝、一躍滋賀の顔となった。

 暇があればどうする? 「寝る。好きな音楽を聴く」と、屈託なく笑った。

滋賀新聞TOP京都新聞TOP