10月14日号

藤井哲也(ふじい・てつや)
大津市出身。2001年立命館大学法学部卒後、派遣事業会社に入社。2003年9月にパシオを設立。大津市在住。
「若者の就職 夢ある支援」 −(株)パシオ代表取締役 藤井哲也さん(27)

具体的なライフプランをイメージできるのも藤井さんの強み
 3年前、京都で人材派遣会社「パシオ」を設立、若者の就職支援に乗り出した。学生対象のセミナーを開催、大学、行政、企業を相手に人事支援サービスに走り回っている。

 「大手企業に入社した人はすぐ辞めて、中小企業は求人難。一方で新卒のニートが増えている。ちぐはぐな就職市場を若者サイドから支援したい」

 高校時代は政治家志望だった。テレビで飢餓に苦しむ難民の姿を見て「世界を平和にするため政治家になろうと大志を抱いていた」。大学でも政治学を学び、代議士事務所でアルバイトして人生の選択を変えた。「政治家でもなかなか自分の思いが叶わない。ならば自分で会社をつくり、就職に悩む若者たちを支援したい」と大阪の人材派遣会社に就職。「朝5時に大津の自宅を出て大阪で午前2時までがむしゃらに働き」、2年余で脱サラして起業した。

 「若者の雇用失業問題を何とかしたい。夢がない、情熱がないといわれる若者たちを同世代の目線から支援したい」と熱っぽく語る。「今、個人の意識は急速に自己実現社会にシフトしてきている。社会の価値観も経済至上主義から自己実現主義へ転換する必要があります」

 雄弁だが、気負いのない、さわやかな好青年である。

 毎朝、大津から京都市中京区の京都商工会議所ビルにあるオフィスに通勤。同世代のスタッフ5人と午後10時過ぎまで働く。「サラリーマン時代よりうんと楽で、充実感がある毎日です。プライベートタイムはもっぱら互いの青くさい人生観を熱く語り合っています」(笑)

 若者の就職観と企業のギャップは、「断絶の世代の若者は仕事も趣味の延長。楽しくなかったらすぐ辞め、仕事のイメージがわかず情熱が持てない。企業も即成果を求めすぎでは」

 将来は「6年後に株式の店頭公開。本社は京都に置いて東京に進出。40歳で二部上場。目標を達成したら財団をつくって世界平和に貢献したい」と明確だ。そして「焦らず急がず一歩一歩しっかりと足場を築きながら地道に前進したい」

 創業理念の「自己実現社会」の先導役を務めるつもりだ。

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