9月23日号

鈴木侑也(すずき・ゆうや)
大津市生まれ。5歳でカートを操縦、小学生の時から大人に交じってレースに出場し優勝経験も多数。日吉中学3年。
「F1レーサーを夢見て」 −カートドライバー 鈴木侑也さん(15)

鈴鹿選手権S−FAクラスで見事優勝を飾る鈴木さん(2006年3月5日、鈴鹿サーキット)
 「夢はF1レーサーになること」という鈴木さん。レーサーの登竜門ともいわれるカートレースで全日本ジュニア西地区の琵琶湖大会優勝、鈴鹿選手権PRDクラスチャンピオンなど数々の輝かしい戦跡を残す。小学生時代から全国的に注目されているカートドライバーは今年から、15歳以上がエントリーできる最高峰・FAクラスに挑戦している。

 カートは、排気量100ccの2サイクル単気筒エンジンを搭載した車で、1955年にアメリカで誕生した。F1のスター選手だったアイルトン・セナや鈴木亜久里ら、カートからフォーミュラカーに転進したレーサーは多い。

 カートレースは年齢、タイヤの種類、エンジン、シャーシ(車台)などの要素で分類、初級のK30からFAまで約20クラスに分かれる。いま鈴木さんが乗っているFAの最高スピードは150キロ前後。体感速度は3倍以上にもなるという。

 カートレースに出場していた父の姿を見て、鈴木さんが「ボクも走ってみたい」と、練習を始めたのが5歳の時。持ち前の負けん気の強さでメキメキ腕を上げ、小学1年で年上の選手を制して初優勝を経験。年間10戦から15戦のスケジュールをこなしながら、常に上位の成績を収めてきた。

 「スピードへの恐怖感は初めから全然ありませんでした。レースでぶつかったこともありますが、怖いと思ったことはない。乗っているのが楽しい。必死で練習して、苦労して勝った時の快感が忘れられない」と頼もしい。

 目標にしている選手はとくにないというが、ずっと兄のように慕っている滋賀県出身のドライバーがいる。現在、四輪のスーパーGT300クラスで活躍している安田裕信選手のことは常に意識しているようで、「高校生になったら、GTに乗ってみたい」という。

 学校では人気者だろうと聞くと、「知っている子はレースのあと成績を聞くぐらい。知らない子も多い」と意外なこたえ。学校生活にも、冷静沈着なドライバーぶりがうかがえた。

滋賀新聞TOP京都新聞TOP