9月9日号

前川賢司(まえがわ・けんじ)
野洲市生まれ。小学生の時からサッカーを始め野洲高校で全国制覇を果たす。現在は京都産業大学1回生。滋賀FCに在籍。MFとして活躍中。
「Jリーグの夢 つかみたい」 −滋賀FC 前川賢司さん(19)

ジェフ千葉との練習試合で、日本代表・羽生選手(右)とマッチアップする前川選手
 初春の全国高校サッカー選手権で全国制覇を飾った野洲高校の優勝メンバー。が、全国大会直前に右足をねんざ、晴れ舞台には立てなかった。

 「チームは優勝したのに自分のサッカーは不完全燃焼。もう一度輝きたい」の一念でこの春滋賀FCに入団、新たなサッカー人生をスタートさせた。新生滋賀FC期待の星である。

 野洲市で生まれ育ち、小学1年生でサッカーを始めた。ちょうどJリーグが華やかにスタートした直後。「かっこいいカズ選手にあこがれテレビで追っかけた」。三上ジュニアサッカークラブで関西大会に出場、野洲中学時代に守山のアズー滋賀FCで活躍、野洲高ではMFで県予選決勝まで主力としてチームを全国大会に導いた。決勝ではベンチ入りしたが晴れの国立のピッチには立てなかった。

 今春、京都産業大学に進学。勉学とサッカーを両立させる厳しい青春を選択した。毎朝野洲の実家から京都の大学に通学、授業後いったん帰宅。午後7時半には滋賀FCの練習場の野洲歴史公園サッカー場に駆けつける。新人ながらレギュラーを獲得。頼れるボランチとして早くもチームの主力になっている。「さすが全国制覇の野洲高出身。技術も戦術もしっかりしている。それにすべてに真面目で真剣に取り組む姿勢が好感を持てます。チームにフィットすればさらに活躍の場も広がる」と石井雅人チーム主務は期待する。

 週五日の夜間練習はハードだが、県民の期待を集めて昨年発足したばかりの滋賀FCはメキメキ頭角を現し、2006年の県社会人リーグでは無敗の快進撃を続けている。この夏、格上のJリーグチーム、あのオシム氏の育てた「ジェフ千葉」と練習試合を行った。試合は大敗したがジェフには野洲高のチームメートがいた。「あいつがやれるなら俺にもチャンスが…」と夢のJが身近に感じられた。

 夢はJリーガーだが今の目標は「このチームで一歩一歩上を目指したい。応援してくれている家族や大勢の人たち。それに今のチームの素晴らしいスタッフやチームメートと一緒に夢をつかみたい」。

 夢を追いかける青春の眼が澄みきった青年である。

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